テーブル旦那テーブル旦那 折りたたみ足の、テーブルです テーブル旦那は、野原に寝ころんでいました。 広い、広い、空です。 広い、広い、野原です。 テーブル旦那は思います。 ー 空はどうやって 寝るのかな。大きなベッドがいるぞ。 空は野原の水平線いっぱいにひろがり、 野原はぴったりの、空のベッドのようです。 ーなるほどね。 テーブル 旦那はつぶやきながらはぉはぉとあくびをして、 空と並んで眠ってしまいました。 2 <はちみつ> テーブル旦那はあくびをしながらカチカチと手足を伸ばすと、空を見あげました。 さっきまでいっしょに昼寝をしていた空は、キビキビと高く白く光っています。 (お腹が空いたな。はちみつたべたいな) すると、むこうの川になにかキイロいものが光っています。 甘い匂いもしてきます。 なんとそれは、はちみつの川でした。 ずぼずぼと岸にあがり、 蟻のあとについて はちみつテーブル旦那が大喜びで はちみつをたべていると、 そこへ蟻の使いがやってきました。 「テーブル旦那さ~ん!はちみつタンクが倒れて、はちみつがどんどん流れちゃう。 たすけて、たすけて」 テーブル旦那は顔をあげると タンクのところに来ました。 「む!ごごごごごっごぉーーーーーー」 どっし~~~んっ!! テーブル旦那はタンクを力いっぱい持上げて、もとのところへおきました。 「やったあー」 パチパチパチパチ 「ありがとう。これおみやげです」 蟻は、貝殻につめたはちみつを たくさんくれました。 夜、眠っているテーブル旦那の はちみつだらけの顔を、 蛍たちが朝までにすっかり きれいにしてくれました。 3 <景色の木> 4 <シツモンくらげ> 5 <みどりの葉っぱ> また来年 ジャンル別一覧
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